箸でごはんを食べながら、境界線のない世界を想像する――
写真家として、雑誌や書籍で食や旅、人物の撮影を手がけてきた疋田千里。仕事のかたわら、ライフワークとして「おはしのある風景」を撮り続けてきました。これまで数冊のパーソナルなZINEとして発表されてきたそれらの作品が、今回一冊の写真集に結実しました。
箸をたどって、日本からアジア、さらに多様な文化圏へ。旅を繰り返すうちに、疋田は、箸が「国境や人種を軽々と越えて使われている」という事実に着目します。日常の道具である箸を、世界に引かれた境界線を越えるシンボルとして捉えようとする試みが始まりました。
分断が深刻化する現代社会。「ともに食卓を囲む」という素朴で等身大の営みから、世界を見つめ直そうと呼びかける写真集です。
巻末に、三浦哲哉氏(青山学院大学文学部比較芸術学科教授)による寄稿「無言の箸が支えている」を収録。
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「おはしのある風景」を探し旅をするようになって、10年が経ちました。東アジアの人々が使うと思っていたおはし。旅するうちに、実は東アジアにとどまらず、東南アジア、アメリカ大陸、そしてヨーロッパで暮らす人も使うことがある、と気がつきました。国境をやすやすと超えて、おいしいものをひょいとつまむおはし。この写真集で、おはしのある風景と、その魅力を伝えられたらうれしいです。(疋田千里)
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・B5変型判(天地220mm×左右175mm)
・PUR並製・がんだれ表紙・136P・オールカラー
・発売日:2026年8月20日
・本体価格:5,800円+税
【著者プロフィール】
疋田 千里(ひきた・ちさと)
京都府生まれ、東京都在住。学生時代から写真を撮り始め、2003年よりフリーランスフォトグラファーとして活動。住む場所や話す言葉、時代が違っても共通するふるまい、変わらない暮らしを撮りたいと考え、近年はライフワークとして「おはしのある風景」を撮影している。
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